2014/07/20

「マクドナルド」(NYSE:MCD)はオワコンなのか?

先ごろ、マクドナルドのハンバーガーが全米で最も「まずい」という、米国の有力消費者情報誌「コンシューマー・リポート」の最新調査結果が示された。

マクドナルドは10点満点中5.8点で堂々の最下位である。

「コンシューマー・リポート」の調査は、米国の大手ハンバーガーチェーン全体を対象として、同誌の定期購読者のうち3万2405人の回答と、ファストフード・チェーンなど65カ所での9万6200回以上の食事経験に基づいたものだそうだ。

また米国CNBCのネット投票「Which burger do you consider worst in America?」では、第2位の「Burger King」に大差のトリプルスコアを付け、52%の過半数を獲得し、これも堂々の最下位である。(本日現在で35,000人が投票)

さらに、「マクドナルド理論」という、より良いアイデアを出すための手法として、「考える得る限り最低の提案」を行うことで、他の人から、まともな提案が出てくるというものがあるそうだが、この中でも、最低のランチとしての比喩として使われている。

ギレン・ザビではないが「圧倒的ではないか、我が軍は」といいたい。

ここまで言われれば、もはや食としての「マクドナルド」は、オワコンと言われるレベルである。


だが、待って欲しい。

おそらく、この調査を行った人々、もしかすると米国全体も勘違いしているのではないか。

このようなことは、美食の国であり、食に対するヒエラルキーが厳しい「日本国」では、おそらく生じない結果だ。調査すら、そもそも成立しない可能性がある。

「マクドナルド」(NYSE:MCD)は、本業は不動産業であり、提供しているコンテンツは、もはやハンバーガーではなく、「マクドナルド」という食い物なのだ。

少なくとも、私の周りではこのような会話で昼食が決まる。

「昼飯、何にする。定食・パスタ・ラーメン、それともマクドナルド?」

日本で言えば、中華料理屋とラーメン屋、あるいは、蕎麦屋と焼きそば屋を同時に人気投票するに等しい。

「マクドナルド」という、食い物は、すでにファーストフードの独立したジャンルであり、正当なハンバーガーとは、似て非なるものなのだ。

そもそも、「コンシューマー・リポート」や「CNBC」を読んでいる読者層は、米国でも知識階級であり、多少とも所得があるため、低所得者層をターゲットにしている「マクドナルド」なぞ、口に合わないのは当たり前であって、フェアな調査では..........ない(かも)。

・・・・・・私の持ち株のNYSE:MCDを擁護するため、多少、強引で被害妄想的な文書だが、書いているうちに悲しくなってきたので、この辺りでやめる。

もう味は最下位でもいいので、減配だけはやめて欲しい。
この結果に負けないで、美しいDividend Historyだけは続けて欲しい。

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