2014/06/08

NISA非課税枠拡大とGPIFの運用見直し


5月末ぐらいからNISAの非課税枠の拡大や非課税期間の延長の記事が目立つ。

同時に年金積立金管理運用独立行政法人(略称:GPIF しかし、センスのないいかにも役人的な名称だ.....。)の運用の資産比率を見直す記事も目立ってきた。

SBI証券の「NISA口座ランキング」によると、「1位武田薬品工業」、「2位みずほFG」、「3位キャノン」と高配当株が上位を独占している。 

NISAは他の口座と損益通算ができないので、絶対負けない戦略を取る必要があり、そのため高配当株による運用が多くなる性質があると考えている。

つまり、自社株買いのようにEPSの上昇は望めないが、市場の浮動株が少なくなる効果は多少とも有しており、一定の株価の底上げが期待される。

一方で、GPIFの運用方針については、日本株の割合を12%から17%にするとして、報道されている 。

加えて、GPIFの運用委員長が「現在12%としている日本株の基本比率は、20%というのも高すぎるハードルではないかもしれない」という発言もあり、なんとなく株価が上がりそうな雰囲気である。

ただし、 GPIFの最新の運用状況(平成25年度第3四半期)では、すでに日本株の割合が17.22%になっていることから、単に現状追認にすぎないのかもしれない。

おそらく政府としては、消費税の10%引き上げを強行するために、株価の上昇を必要としているのであろうが、手の内を先に見せるのはいかがなものかという気がする。

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